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GH(総硬度)とTH(全硬度)

毎年、飛行機と桜を絡めた写真が撮りたいな~と思い
時期を見て成田に行きますが、なかなか上手くかみ合いません…

この年も合わずに梅で我慢(笑)

通常、飛んでいる航空機はAF(オートフォーカス)で撮影しますが
この写真ではAFが使えません…

AFを使うと手前の梅にピントが合ってしまいます…
動いてるものをMF(マニュアルフォーカス)で撮影するとなるとなかなか難しいですね(^^ゞ

余談ですがこのシップ(機体登録番号N219UA)はこの撮影の1年半後、
離陸直後に右エンジンが停止し、成田に緊急着陸を行っています…Σ(゚д゚lll)


GH(総硬度)とTH(全硬度)_a0291347_2324123.jpg

■UAL / B777-200ER / Date 2009.3.21 / Canon EOS20D / EF70-200mm F2.8L
Tv 1/4000 / F2.8 / ISO 100 / EV ±0 / f100mm(×1.6) / 成田国際空港



さて、今日の本題。

今日は読んでると眠くなるような硬度の話…
就寝前にどうぞ(笑)


硬度とは水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの各種塩の総濃度を表す指数。
通常はドイツ硬度(°dH)という単位が使われますが、
ADAではアメリカ硬度(mg/L・ppm)を使っていますね。

アクアリウムの世界では一般的にドイツ硬度が使われていて、GH(総硬度)と呼ばれています。
ADAではTH(全硬度)と呼んでいますが、これは全く同じもの。

1mg/L(ppm)=0.056°dHで換算出来ますwww

つまり…
1°dH=17.8mg/L(ppm)


よくKH(炭酸塩硬度)も基本的な水質測定の基本として測定されていますが
私はあんまりKHは気にしていません…

なぜなら正確にKHを測定することは不可能だからです…

KH(炭酸塩硬度)は一次硬度とも言い、簡単に言うとカルシウムイオンとマグネシウムイオンの濃度ですが
これらを直接測定することは不可能なので、通常アクアリウムのKH測定はアルカリ度を測定し、
そこから逆算することで数値を求めています。

つまりはアルカリ度(水中に含まれているアルカリ成分、炭酸、炭酸イオン、炭酸水素イオンなど…)
を求めているのであって、本当の意味でのKH値ではないと言う事です…

要はpHを測定すれば分かるじゃん…って話です…
pHが高い=KHが高い
pHが低い=KHが低い
と言う事…わざわざKHキットを購入して調べるまでもない…と私は個人的に思います(^^ゞ


話が逸れましたが…
しかしながら総硬度は重要なファクターだと思いますwww
なぜなら水草を育成する上で硬度が高いと綺麗に育たない水草が多いからです…

以前、大磯砂利で水草を育てていた時は結構気にしていた総硬度ですが
ソイル水槽になってから、ほとんど調べることが無くなっていました…

ソイルは陽イオン交換によりカルシウムイオン等を吸着する効果があるので
自動的に硬度が下がります(軟水になります)。

水草のほとんどは軟水の環境下で良く育ちますので、ソイルを使うと水草が良く育つ理由のひとつに
この硬度を下げる効果があります^^ゞ

逆に硬度が高い方が調子が良い水草は…
キューバパールグラスやパールグラス、ニードルリーフ・ルドヴィジアなどでしょうか…
ニムファなんかも硬度高くても平気な種ですかね…



さて、なんだかんだ書きましたが、本題はGH(総硬度)とTH(全硬度)の事(^^ゞ
ADA 60Pの水槽の硬度が徐々に上がってきたのが、この記事を書くきっかけに…


普段はテトラテストの6in1を使って水質を見ます…
上手い事活用すれば倍使えるアクア界ではおなじみの測定紙です(笑)
GH(総硬度)とTH(全硬度)_a0291347_233731.jpg

普段これでチェックするのはNO3(硝酸塩)とNO2(亜硝酸塩)が0であることの確認。
もちろん水が出来上がっていれば検出されることはありませんwww

KHは先の理由から完全無視…(笑)

さらに、pHはこの試験紙では経験上、まるで当てにならないので
別途デジタルのpH計で測定しています(^^♪

微妙な色加減で判別するのはどうも苦手で…
デジタルの数字で表してくれないと良く分かりません(笑)

そして、GH(総硬度)は通常この測定紙では0に近い色を示すのですが
先日測定してみると…
GH(総硬度)とTH(全硬度)_a0291347_2333465.jpg

写真では分かりづらいですが…
4~8°dHを示しています…

う~ん、最近GHが上がってきたな…


そうなると正確に測定するために今度はコレの出番www
GH(総硬度)とTH(全硬度)_a0291347_2335716.jpg

テトラテストGH(総硬度試薬)。

ますは試験管に5mLの水槽水を入れ1滴の試薬を添加します。
GH(総硬度)とTH(全硬度)_a0291347_236182.jpg



さらに1滴づつ試薬を添加していき…赤色が緑色に変わった時の滴数がGHの値となります。
6滴目…
GH(総硬度)とTH(全硬度)_a0291347_2374791.jpg

変わりましたね…
6滴という事は…6°dH

立ち上げ当初は2~3°dHを維持していた60Pですが(ソイルはアマゾニアを使用)
3ヶ月を過ぎたあたりから硬度が上昇し始め(4~5°dH)…
4ヶ月目の現在は6°dH。

原因はおそらく龍王石。
龍系の石は恐ろしく硬度を上げる性質がありますが、今まではソイルの吸着効果によって
軟水を維持してきました。

硬度が上昇するという事は、ソイルの効果が切れ始めているという事。

う~ん。
今のところ水草に主だった影響はありませんが、今後の硬度上昇が気になります…

ほとんど水草に隠れて見えないにも関わらず龍王石を使った事に今更ながら少し後悔…(笑)


さて、GH(総硬度)が6°dHということは、ADA式にアメリカ硬度で計算すると…
6°dH=107.1mg/L(ppm)

……本当か?
ADAの水槽に記載されている水質データでは、ほとんどの水槽がTH20mg/Lとなっています…
本当にTH107.1mg/Lもあるとすると、結構高い数値という事になりますが…


うたぐり深い性格なので調べてみたwww
GH(総硬度)とTH(全硬度)_a0291347_23185553.jpg

パックチェッカーTH(全硬度)。

滅多に売れない商品だそうで、地元の特約店でADAから取り寄せてもらいましたが…
なんと旧ロゴ(笑)

ADAの在庫品でも旧ロゴとは…本当に買う人いないんですね…(^^ゞ

パックチューブに水槽水を半分程度入れて30秒後の色で比色するそうなので…


正確に30秒後(笑)
GH(総硬度)とTH(全硬度)_a0291347_23233020.jpg



比色してみると…
GH(総硬度)とTH(全硬度)_a0291347_23241117.jpg

私が色盲でなければ100mg/Lを示しているように見えます…

合ってた(笑)


しかし、こぶし大の大きさの龍王石を5~6個使った程度で
立ち上げから4ヶ月で硬度がここまで上がるとは…

話しによると、龍王石をメインで使用した水槽を維持していく場合はソフナイザーが必須で、
ソフナイザーによって無理やり硬度を下げなければ長期維持は難しいとの事…


それって…自然水景(ネイチャーアクアリウム)って言えるのかな…(笑)
ADAの龍王石を使った水槽を長期維持するには金と時間と手間が必須ですな…




↓ 軽~くADA批判はしてみたものの…

↓ さて、気を取り直してADAのハサミでも買いに行ってこようかな…(笑)
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by ferrari0709 | 2013-01-29 23:59 | その他
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